映画『ターミネーターニュー・フェイト』の感想とあらすじ

【目次】

【目次】
【作品情報】
- あらすじ
- キャスト
【レビュー】
- 感想
- おすすめ度
【おまけ】

【作品情報】

f:id:yutori_jpn:20191109172730j:plain — (C) 2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

あらすじ

ある日、未来から来たターミネーター“REV-9”（ガブリエル・ルナ）が、メキシコシティの自動車工場で働いている21歳の女性ダニー（ナタリア・レイエス）と弟のミゲルに襲い掛かる。ダニーとミゲルは強化型兵士のグレース（マッケンジー・デイヴィス）に救われ、何とか工場から脱出した。そして彼らをしつこく追跡するREV-9の前に、サラ・コナー（リンダ・ハミルトン）が現れる。

シネマトゥデイより

キャスト

f:id:yutori_jpn:20191109172743j:plain — (C) 2019 Skydance Productions, LLC, Paramount Pictures Corporation and Twentieth Century Fox Film Corporation. All rights reserved.

アーノルド・シュワルツェネッガー（T-800）
リンダ・ハミルトン（サラ・コナー）
マッケンジー・デイヴィス（グレース）
ナタリア・レイエス（ダニー）
ガブリエル・ルナ（REV-9）
ディエゴ・ボネータ

（日本語吹き替え）

玄田哲章（T-800）
戸田恵子（サラ・コナー）
坂本真綾（グレース）
小松史法（REV-9）
高垣彩陽（ダニー）
伊東健（ミゲル）
落合福嗣（移民局の男性医師）

【レビュー】

感想

ジェームズキャメロンが製作復帰した待望の続編。

たしかに、2以降ではジェネシスと並んで面白かったし、1,2のオマージュたっぷりで完成度も高かった。しかし、スターウォーズエピソード7のような、職人監督が作ったような映画で、優等生すぎて逆に物足りなく感じてしまった部分もある。監督が監督なだけに、もっと特殊な作りをするかと思ったが、おとなしかった。それほど、T2のインパクトは強いということだ。

ストーリーは1と2を融合させたようなハイブリッドな感じで、未来からやってきた守護者に守られながら逃げるプロットはいつも通り。このストーリーの骨組み自体に物凄くリスペクトが感じられて良かった。マッケンジーデイビスが初登場したときに、ショットガンを撃つが、まさに2作目のシュワちゃんの時と全く同じ。

今回は時事的な内容をストーリーの中に落とし込んでいて、まずアメリカで話題のメキシコとの国境問題が描かれている。今のアメリカを知っていると、尚面白く感じられるし、あのシュワちゃんがプレッパーになっていて、メキシコの国境を描いた直後にWASP的な人間を描くといった面白みがあって良かった。

そして、世界中で問題となっているAI問題やビッグデータの問題。これは今までのシリーズにも存在していたが、テーマの表現方法を現代なりにアップグレードしていて、冒頭の工場でロボットに仕事を奪われていたり、敵がターミネーター独自の能力を使うのではなく、企業が集めて利用しているビッグデータから主人公らを特定するといった描写が印象的であった。監視社会同然の現状の恐ろしさを描いている。

CGが進化しており、やはり中国資本で贅沢な環境で作っただけのある映像だった。特に冒頭のシーンは凄い。実写としか思えない。

キャメロンが関わるということで参加することとなったリンダハミルトン。昔のカッコいい女性のまま年をとって、変わらず銃をぶっ放している姿が様になる人だった。シュワちゃんもなんだかんだ沢山出ているが、やはりいつ見ても良い。吹き替えはいつもの玄田哲章さんの声でもう最高。ただ、吹替だとリンダハミルトンのI'll be backが日本語に翻訳されて聞けないので注意。