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映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』の感想とあらすじ

【目次】

【作品情報】

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(C) 2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

あらすじ

デリーという田舎町に出没し子供たちの命を奪っていた正体不明のペニーワイズ(ビル・スカルスガルド)を、ビルやベバリーらルーザーズ・クラブのメンバーたちが撃退してから27年後。再びデリーで不可解な連続児童失踪事件が起き、クラブのメンバーにデリーへ帰ってくるように促すメッセージが届く。そしてビル(ジェームズ・マカヴォイ)たちは、デリーに集結し久々に顔を合わせる。

 シネマトゥデイより

キャスト

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(C) 2019 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC. ALL RIGHTS RESERVED.
  • ジェームズ・マカヴォイ(ビル・デンブロウ)
  • ジェシカ・チャステイン(ベバリー・マーシュ)
  • ビル・ヘイダー(リッチー・トージア)
  • イザイア・ムスタファ(マイク・ハンロン)
  • ジェイ・ライアン(ベン・ハンスコム)
  • ジェームズ・ランソン(エディ・カスプブラク
  • アンディ・ビーン(スタンリー・ユリス)
  • ビル・スカルスガルド(ペニーワイズ)
  • ジェイデン・マーテル(若きビル)
  • ワイアット・オレフ(若きスタンリー)
  • ジャック・ディラン・グレイザー(若きエディ)
  • フィン・ウォルフハード(若きリッチー)
  • ソフィア・リリス(若きベバリー)
  • チョーズン・ジェイコブズ(若きマイク)
  • ジェレミー・レイ・テイラー(若きベン)

【レビュー】

感想

ホラー映画としては異例の169分という長尺で大人編を描く。そのボリュームからわかるとおり、凡庸な映画では済まされない、ホラー描写の応酬で凄まじかった。それと同時に、ルーザーズのそれぞれのキャラを丁寧に描ききっていて、前作同様に完成度は高いドラマ映画。

 

前作と今作の2作品で、エンドゲームのようなことをやっているのが凄い。27年の歳月を経て、過去の記憶を探りながら、宿敵のペニーワイズを倒そうと奮闘するのだが、前述したとおり、各キャラの記憶が丁寧に掘り起こされていくので、さながらエンドゲーム。

 

前作の子どもの闇の部分、脆弱な側面に打ち勝つものとして描いていたが、本作も、ペニーワイズと出会ったことで生まれた記憶を呼び起こそうとして、少年時代のように苦しむこととなる。少年時代とは違い、大人なりのついてまわる古傷との戦いで、「マンチェスターハイザシー」のように、現実でも起こりうるものとしてメタ的に描いているのは凄く良い。現実を反映するホラーの本質を描いている。

 

そして、その時のホラー描写、前作でもそうだったが、とにかくユニークかつバラエティに富んだ描写ばかりで、怖いというよりも斬新で面白いものばかり。デリーという舞台とペニーワイズの怖がらせ方が非常に活きている。ビジュアルの気味悪さも良くできていて、前作以上に悪夢のような気持ち悪さが味わえる。

 

また、最近はホラーとコメディの表裏一体というものを表現するようになったのか、前作以上にコミカルな要素が多く、キャラの心理状態を鑑みればトラウマレベルに怖いものの、見ている側とすればコメディにしか見えないという、スラップスティックなコメディが多かった。終盤なんかは、もうグーニーズやインディジョーンズを見ている気分。個人的には、あまりにもグーニーズとかに傾倒しすぎていて好きではなかった。設定が急に多くなって面倒くさくなる。前作くらいの塩梅でグーニーズみたいなことをやってほしかった。

 

おすすめ度

映画『IT/イット THE END “それ”が見えたら、終わり。』のおすすめ度は3.5点(5点満点)。

ホラーにしてはとても長尺だけど中だるみはなく、飽きさせない作りになっている。

前作に続き思わずニヤリのキングネタが満載。今回は珍しい隠し球もあり、キングファンなら絶対外せない作品だと思う。

【おまけ】

ホームシアター

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yutori-film.hatenablog.com

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