映画『ヘレディタリー/継承』の感想とあらすじ
【目次】
【作品情報】
あらすじ
ある日、グラハム家の家長エレンがこの世を去る。娘のアニーは、母に複雑な感情を抱きつつも、残された家族と一緒に葬儀を行う。エレンが亡くなった悲しみを乗り越えようとするグラハム家では、不思議な光が部屋を走ったり、暗闇に誰かの気配がしたりするなど不可解な現象が起こる。
キャスト
【レビュー】
感想
あの『ミッドサマー』のアリ・アスター監督の長編デビュー作品。監督のパーソナルな経験が基になっているらしいが、映画的教養を交えてもこんな風に結晶させられるのは本当に凄い。
『Paranormal Activity』や『It Follows』、『Suspiria』(2019)を観たときと同じ感触。普通のホラーとは訳が違う。
物語がどの方向へ行くかが分からない。いろんなホラーの方向性を基に予想しても、それがどの方向に行くかが全くわからない。大体こんな物語かと思っても、また覆して来る。
それに付随して、ホラーの演出が凄まじい。ジャパニーズホラーを超越した怖さがある。鳴り響く重低音と全編はりめぐらされた緊張感。悪夢と現実の境界線が曖昧になる描写。映画のピークに現れるグロ描写。とにかく、キャラクターの顔を長々と撮り続ける。キャラ自身が抱く恐怖心が見ている人にも伝染してきて、振り向く方向や目線の方向、目玉の動きから目が離せなくなる。
私がいつも映画で怖がっているのは「驚き」なんだと思わされる。その点この映画では、ホラーゲームをやっている時みたいに、「恐怖」に恐怖しているというのが実感できる。
そして、キャスティング。これに尽きる。母親役をよく演じるトニコレットの顔。いろんな方向へ見ている人を掻き乱していく。アレックスウルフの顔。娘役の顔がホラーそのもの。とにかく顔がスゴイ。
おすすめ度
映画『ヘレディタリー/継承』のおすすめ度は4.4点(5点満点)。
視覚的にも精神的にも気持ち悪い作品。なのに目が離せなくなる。K.O狙いの豪快なパンチではなくジワジワとボディに効いてくる‥。そんなタイプの作品。
伏線の撒き方も含めてこの監督はとにかくそれが上手い。ここぞという時に流れるBGMも良い意味で不快。様々な恐怖演出が出尽くした昨今、こんな感覚の映画が増えていくのだろう。
【おまけ】
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